マーケティング中心に 全国5カ所で開催
観光庁は、宿泊施設の生産性向上の推進に関するワークショップを全国5カ所で開催する。会場ごとに全3回の講座を8月下旬から順次開講する。旅館・ホテルの幹部層を対象としてマーケティングの基礎知識、顧客価値の分析、サービスの改善などについて学んでもらう。申し込み先着順で参加者を募集している。
旅館・ホテルの生産性向上に関するワークショップは、2016年度、18年度にも実施。その成果を事例集にまとめ、ウェブサイト(http://www.shukuhaku-kaizen.com/)などで紹介している。今年度は、18年度に実施したマーケティングコースをより分かりやすく参加しやすい形で開講する。
ワークショップ終了後に実際の改善活動につながるよう旅館・ホテルの経営者層と現場のリーダーなど1社2人の参加を推奨する。エクセルを使うため、ノートパソコンの持参が必要。講座の事前・事後に課題提出がある。参加費は無料だが、1泊2日の回では宿泊費などが自己負担となる。
全3回の講座の内容は、前半が主に生産性向上の考え方や手法の講義。後半は、講義を踏まえて実際に自社で改善活動を実施し、その取り組みに関して参加者との意見交換を通じてさらに理解を深める。ワークショップの会場となる旅館・ホテルのバックヤード見学も行う(東京会場は行わない場合がある)。
一部を除いて旅館・ホテルが会場で、第1回と第2回は1泊2日、第3回は半日のプログラムで行う。参加定員は、先着順の申し込みで各会場7社14人。
申し込み、詳細は、ワークショップ事業を受託した事務局の日本生産性本部のウェブサイト(https://www.jpc-net.jp/seminar/workshop_kanko.html)から。
観光庁は、ワークショップに参加した旅館・ホテルの取り組みをモデル事例として事例集などにまとめる。宿泊業界に広く紹介し、個々の施設の生産性向上を促進していく。【向野悟】